先輩に聞く、佐賀市への移住と就職

【先輩移住者1】

株式会社ライフプロ
中村多美子さん


前職:株式会社ホテルオークラ東京
Jターン(東京→佐賀 現住所は佐賀県鳥栖市)
出身:京都府


結婚を機に佐賀県へ。佐賀市の魅力を実感する日々


結婚を機に東京から佐賀県へ移り住んだ中村多美子さん。熟考の末、佐賀市の会社に転職し、現在は仕事や私生活も充実している様子。自分でアクティブに体験しながら、人や食べ物、景色や環境など、佐賀市の魅力をいくつも発見されていることもポイントです。


ショップの商品チェックをする中村さん

・佐賀市に来られたきっかけは?

私も婚約者も東京で10年以上働いていましたが、結婚を機に佐賀県に来ました。福岡出身の婚約者が、福岡を中心に転職活動をして、最終的に佐賀県の企業への就職を決断。新卒で入って長く勤めた当時の職に愛着があったので、それを聞いたときは、正直なところ、かなり迷いましたが、私も佐賀市の企業に転職する決心をしました。2021年、東京都から鳥栖市に移住。現在、電車で通勤しています。

江里山の棚田

・佐賀市のイメージや魅力について

佐賀県には有田や唐津など、何度か旅行で来たことはありました。焼き物づくりが盛んで、新鮮なお魚をはじめ食べ物がおいしく穏やかなところという印象が強く、私の中ではプラスのイメージでした。ただ、「都道府県魅力度ランキング」が下位ではあったので、「本当はどんなところだろう?」と気になっていました。
実際に来てみると、食はやはり魅力です。ふらりと入った居酒屋などでも、しっかりおもてなしをしてくれて、かなりの確率でおいしいと感じます。
米どころで、お酒も充実。農産物、畜産物など地のものをいただけることは貴重です。また、職場の5階から見える夕日に幸せを感じます。一番美しいなと思ったのは、江里山の棚田の夕日。見た時は圧倒されました。
佐賀県の人は意外に気づいていないかもしれないけれど、あまり表に出ていない魅力が佐賀にはたくさんあります。
趣味の一つはロードバイクに乗ること。サイクリングロードでとてもいい道を見つけました。自分専用みたいな感覚で走りやすいのが気に入って、お休みの日には走り回っています。夫と2人でサイクリングする時間も増えましたね。

職場のカフェで作業中の中村さん

・現在のお仕事について

運営を受託しているカフェとショップが併設された施設の店舗管理です。内容としては収支の管理などを行っています。 例えば、カフェスタッフにオペレーションでの問題ほか、何かやりづらいことがないかなどをヒアリングし、課題解決の道を探ります。前職のホテルで培ったサービスマインドを教育してほしい、という社長からの要請で、サービス改善のためこんな研修をしたほうがいいんじゃないかと提案することもあります。前向きでやる気のあるスタッフが多く、こちらも身が引き締まる思いです。
会社としては、ものづくりをされている事業者さん、生産者さんと一緒に組んで、お悩みを解決したり、新たな価値を創ったりしています。企業理念を大切にしているところに共感しますし、事業者同士がつながって相乗効果が生まれる場面などを目の当たりにすると、やりがいを感じます。

受付スタッフと談笑する中村さん

・佐賀市への移住を検討している人にメッセージを!

佐賀の人たちは温かく穏やかな人が多い印象です。一方で熱い情熱を持った方も多く両方のマインドが共存していますね。自分の中でこういうことにチャレンジしたいと発案すると、いい環境の中で、しっかり受け入れてくれるのが佐賀県のいいところ。県外者ならでの視点を強みにすることもできますし、これから磨けば光るような素材を見つける楽しみもあります。
最初は私も移住を悩んでいましたが、決めてからは逆に楽しくなりました。実際に佐賀市で働く日々は充実しています。

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<企業情報>
株式会社ライフプロ
840-0023
佐賀市本庄町大字袋286番地5 Sagan Square Build.1F
TEL 0952-41-8341


【先輩移住者2】

本村製菓株式会社
常務取締役 坂口誠さん


前職:日本カバヤ・オハヨーホールディングス株式会社
Jターン(東京→佐賀 現住所は福岡県宗像市)
出身:福岡県


ローカル企業の可能性にチャレンジ!思いが一致し転職を決意


東京にお勤めだった坂口さんは、製菓業の経営者と出会い、ともに熱いビジョンを持つ2人は目指す思いが一致。佐賀市へ勤めるという決断をしました。転職して5年になる坂口さんに佐賀市の印象や今後の目標などをお聞きしました。


本村製菓の本村一真氏と同業種の縁で出会った

・佐賀市に来られたきっかけは?

東京の食品製造業界で働いていましたが、もともと出身が福岡だったので、「最後は九州で働きたい」という気持ちがありました。そんな折、後に3代目社長となる本村製菓の本村一真氏と同業種の縁で出会い、熱く語り合ううちに佐賀のこの企業に転職しチャレンジしてみたいという気持ちが固まりました。
もともと単身赴任だったので、家族は賛成し喜んでくれましたが、自分としては勢いだけでは決められず、段取りには時間が必要でした。

誇りや志を持って佐賀で働くことができます

・佐賀市に来る前と来てみての印象は?

佐賀市に対して特に強い印象を持つことはなかったんですが、この街並み全体をみると、山も海もある環境で仕事ができるというのは素晴らしいなと思います。また、飲食のお店の選択肢が多いのも意外でした。リーズナブルなのにレベルは高く、まだまだ行きたいお店がたくさんあります。


・佐賀市に来てよかった面、お困りの面など

もともと歴史が好きで、150年前にイノベーションを巻き起こした中心人物たちが佐賀から輩出された、と知りました。誇りや志を持って佐賀で働くことができます。一方で、佐賀の人々は変化することを敬遠する傾向にあるんじゃないかとも思います。もっと前向きに突き進んでいければと考えています。
生活でいうと、今は家族との時間が増え、ストレスもなくベストな形でワークライフバランスが取れています。

本村製菓の丸ぼうろ

・現在のお仕事について

常務取締役として会社を経営しながら、首都圏、関西圏、アジア地域向けに営業・商品開発をしています。2020年、創業68年目で社長継承が行われました。企業理念を「第二創業スタート」とし、社員たちとこまめにコミュニケーションを取り合いながら、企業改革を進めているところです。
社内で一丸となって働くことに共感を覚え、真剣に取り組むメンバーが増えて来たことです。「こんな商品はどうだろうか?」というアイディアなども立場や部門の垣根なく、出て来るようになりました。
会社としては、ものづくりをされている事業者さん、生産者さんと一緒に組んで、お悩みを解決したり、新たな価値を創ったりしています。企業理念を大切にしているところに共感しますし、事業者同士がつながって相乗効果が生まれる場面などを目の当たりにすると、やりがいを感じます。
将来的には、弊社の工場見学ギャラリー、製造体験コース、直売所など九州の憩いの場となるような「丸ぼうろパーク」を作ることも計画の一つ。
食品ロスが問題になっていますが、弊社でもどうしても製造ロス品が発生しまいます。それを「土」にすることで、丸ぼうろパークの花畑や地元農地などに循環し活用できないか、地元企業と連携しながら進めています。

丸ぼうろパークの花畑

・佐賀市への移住を検討している人にメッセージを!

地元のメディアや自治体、同業・異業種の企業などと協力・連携できるところも佐賀市の魅力ですね。都市圏では「その他大勢」であっても、佐賀市ではきちんと丁寧に応援していただける部分が大きいです。
働きがいとしては、地元の大都市圏、大きな会社で燃やすエネルギーも、ローカルの小さな組織で燃やすエネルギーも同じ。僕は九州に戻っても相変わらずエネルギーを燃やし続けています。環境を変えるかどうかは自分の考え方次第です。佐賀市はそれを支える環境が整っていると思います。

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<企業情報>
本村製菓株式会社
849-0906
佐賀県佐賀市金立町金立1544番地
TEL 0952-98-3659


【先輩移住者3】

株式会社マリエッタ
菊池克也さん 河原春菜さん


前職:自衛隊(菊池さん)、株式会社パシフィックコンサルタンツ(河原さん)
Iターン(東京→佐賀 現住所は佐賀市)
出身:岩手県奥州市(菊池さん)、広島県(河原さん)


ワーケーションを機に東京本社から佐賀へ転勤!


「株式会社マリエッタ」東京本社のスタッフだった河原さんと菊池さん。二人は2021年、社内のワーケーション制度を利用し、佐賀事務所へ。それぞれ佐賀での生活を体験して、佐賀市への移住を決めたそうです。佐賀駅から徒歩圏内の開放感あふれる新拠点「佐賀オフィス」で働くお二人を訪ねました。


東京の生活が自分にはあまり合っていないと感じていた(菊池さん)

・佐賀市に来られたきっかけは?

河原さん:東京本社に勤務していましたが、ワーケーションの制度があって複数回佐賀事務所に行くうちに佐賀を気に入って、希望転勤で佐賀市に引っ越してきました。
伸びやかに過ごせるところだったり、ご飯がおいしかったり、人も温かい方が多くて、過ごしやすい環境だと思いました。

菊池さん:同じくワーケーション制度で佐賀に来て、そのまま移住を決めました。満員電車での通勤など、東京の生活が自分にはあまり合っていないと感じていたので、佐賀での生活に惹かれて希望しました。

佐賀市内にはおしゃれなカフェが多く、ご飯もおいしい

・佐賀市のイメージや魅力について

河原さん:広島市に住んでいた小学生の頃に、一度野外活動で佐賀に来たことがあって、温泉旅館に泊まったことを思い出します。地引網引き、海産物や温泉など自然豊かなところが印象に残っています。
私はカフェを巡るのが好きなんですが、佐賀市内にはおしゃれなカフェが多くて、ご飯もおいしいです。スーパーで海産物を買うだけでも、味が全然違い、それが佐賀市に来て一番よかったところです。
この辺りで好きな場所は、バルーンミュージアムの横の通り。水路(松原川)もあり道路もきれいに整備されているので気に入っています。
それに、東京よりも広い部屋に住めて好きな家具を買えたりすることも佐賀の利点。佐賀での生活は車がある方が便利ですね。

菊池さん:佐賀の印象がありませんでしたが、もともと田舎の方が好きで、「田舎なのかな?」くらいのイメージで来たところ、全然田舎ではなく、田舎過ぎず都会過ぎずでちょうどいい感じだと思いました。
アウトドアが趣味なので、佐賀市に来てからは休日にキャンプを楽しんだりしています。佐賀県内、県外いろんな場所にアクセスよく行けるのはとても便利で助かります。車も好きなんですが、東京では所有は考えられませんでしたが、今は車で行きたい場所に行けます。

Web管理の仕事をしています(河原さん)

・現在のお仕事について

河原さん:Web管理の仕事をしていて、お客様がどういうシステムを作りたいかというお話をしたり、その話をもとに、資料を起こして開発の方に依頼をし、作っているシステムの進捗管理やテストを行ったりしています。
以前の職場は建築コンサルタントでしたが、専門学校時代はWebデザインの勉強をしていて、やはりWeb系の仕事に就きたいと思ってマリエッタに転職しました。
私自身が関わっているシステムやアプリなどが公開されて、実際に運用されていることをお客様から感謝の言葉をいただいた時などにやりがいを感じます。

菊池さん:仕様にあったシステムを実際にプログラミングして作成するという仕事です。ホームページとかもそうなんですが、みなさんがブラウザなどで見ることができるWeb系のシステムが多いです。
今の仕事の経験がまだそんなに長くはないんですが、佐賀市で通勤が楽になった分、勉強や情報収集に充てる時間が増えました。今のうちからできるだけ力をつけて、この技術を生かして、いろんな問題を解決できるエンジニアになって行きたいと思います。

住みやすさを重視する人に佐賀はおすすめです

・佐賀市への移住を検討している人にメッセージを!

河原:20、30代の若いファミリー層にお勧めしたいです。佐賀に暮らしてみて実感しましたが、自然も豊かで広い公園もたくさんあるので、子育てするのにとてもいい環境なのではと思いました。佐賀市はゆったりとした生活をしたい方に向いていると思います。

菊池:住みやすさを重視する人にはおすすめですね。アウトドアや出かけるのが好きな人にとって、佐賀は九州のどの地域に行くにもアクセスがいいので、休日も充実すると思います。

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<企業情報>
株式会社マリエッタ
840-0813
佐賀市唐人1-5-44
TEL 0952-37-1248